作家でタレントの乙武洋匡さんが訪問介護報酬引き下げに
「よっぽどアタマ悪いかサイコパス」
と憤慨したようです。
今回、厚生労働省の調査で訪問介護事業所の利益率が他の介護企業と比較して利益率が高い、という理由で、訪問介護のみを引き下げることが決定しました。
そもそも儲かっている訪問介護事業所においては、儲からない訪問(仕事)を受けず、利益率の高いサービスのみを引き受けているという結果も出ています。
通常の経営では、利益の出にくいサービスが中心であったり、コロナでの減収や利用者さんが入院した場合の売上減は、すぐには回復できなかったりします。真面目にやればやるほど儲からない仕組みになっているのが現状です。
また、国は地域移行、地域定着の推進のもと
「施設で暮らすのではなく、自宅で、地域で暮らす」
という国の方針に、まるで逆行するかのように訪問介護基本報酬の引き下げを行っています。
現状、物価の高騰や慢性的なヘルパー不足も続いており、ヘルパーの必要な高齢者に訪問できない状況に至るのは目前でしょう。
今後、介護事業所、特に訪問介護事業所の撤退が、これまで以上に増加していくでしょう。また、今、まさにコロナ禍の借入返済もスタートしています。介護報酬の引き下げも相まって、撤退・倒産する企業も想像をはるかに超える件数が全国各地で発生し、問題になっていくと思います。
今回、国の訪問事業所のみの引き下げの結果は、今後3年以内にはっきりするでしょう。
いや、引き下げスタート4月の売上が6月に入金されるため、早々に結果が出るかもしれません。
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