仕事で失敗を繰り返して悩む人の中で、境界知能と考えられるケースが少なくないようです。この境界知能は人口の約14%もいるにも関わらず、理解や支援が遅れているのも事実です。
知能機能が低いと学習や対人関係に影響が出るので、イジメの対象になったり、成績不振などで劣等感を感じやすく、感情のコントロールも苦手な傾向があるようです。
結果として非行に走ってしまう子どもも少なくないようです。境界知能は社会生活上では支援が必要ですが、境界知能単独では障害とみなされず、早期に適切な支援が受けられず大人になり困難に直面するケースが少なくないようです。
境界知能自体は生まれつきですが、社会に出て困難に直面することで初めて境界知能の存在に気付く方が多いのが特徴です。仕事がうまく行かないことで、境界知能の方は収入が少なくなり貧困になりやすい傾向にあるそうです。何もかも上手くいかず孤立することが誘因となり、うつ病などの精神疾患を合併する場合もあるのが特徴のようです。
通常、境界知能である自覚がないまま大人になってしまう方も多く、家族や周囲の理解がある環境で本人もさほど困らずに学生時代を送っていた方もいるためです。
本人が生きにくさを感じても境界知能ゆえにうまく表現できず、家族にも気付いてもらえないのが現実でしょう。また、境界知能の存在に気付いても、家族が受け入れない場合もあるようです。学校から指摘されても、『自分の子に限ってありえない』と思ってしまう親も少なくないようです。
様々な問題から境界知能が分かっても受け入れられないために大人になり、後の祭りになりがちです。
気付いた時に早く、専門医に受診し受け入れ、今後の事を検討することが、その人の将来に渡って生活していくベースになり、病まずに日常生活を送っていくことができます。
まずは「何か変」と感じたら受診して下さい。境界知能は遺伝するそうなので、もしかしたら家族が「何か変」と感じることや、気付くことができないことが本当の意味での問題点かもしれません。
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