2024年3月19日火曜日

4月からは受刑者に「〇〇さん」と呼称

 刑務所での呼び名は入所順に付与される固有の番号で「〇〇〇番」と呼ばれているものだと思っていましたが、どうも苗字(みょうじ)を呼び捨てにしていたようです。

 何故「〇〇さん」呼びに変更になるかというと、以前、名古屋刑務所で刑務官が受刑者に暴行・暴言を繰り返した問題がありました。その問題の再発防止のために、呼び捨ては不祥事を招く一因とされたようです。

 2024年4月から受刑者の呼び捨てを廃止し、苗字に「さん」を付けた呼称にするそうです。また、刑務官の行動を記録するために、通信機能を使った遠隔サポートが可能な装着式カメラも8施設に配備するそうです。

今回の改正と同時にこれまで受刑者が刑務官を「先生」と呼んでいたものを「職員さん」「担当さん」と呼ばせるようにするそうです。

 私にしてみれば、犯罪者に対して「〇〇さん」と呼ぶことに対して違和感がありますが、これも時代の流れで受け入れざる時代になってきたようです。

どう考えても納得はできません。もしかして警察に留置されている人に対しても「〇〇さん」と呼ぶ流れになるのでしょう。その上、取り調べ中の人にも「〇〇さん」と呼ぶようになるのでしょう。

 このような関係で自供させることが可能なのでしょうか?識者の意見をみると良い傾向のコメントが多いので、今回の改善は良いことなのでしょう。結果として受刑者が反省し、社会に出てから再犯を繰り返さないようになれば良いのですが……。

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