ダウン症でモデルとして活躍する菜桜(なお)さん(19)が、世界のファッショントレンドをリードするパリ・コレクションにゲストで出演し、着物の風合いを生かした豪華なドレスで登場し夢の舞台に立ち、満面のほほえみを浮かべたそうです。
今回、菜桜さんはデザイナーのサミール・ムガームさんのショーに出演。讃美歌「アメージング・グレース」をBGMに、多くの観客らの前で堂々と歩き、ショーの最後には
「楽しかった。緊張した。今度は米国のファッションショーに出たい。」
と次の夢を語ったそうです。
ダウン症の人は筋力が弱く、まっすぐな姿勢を保って歩くことが難しい面があるため、菜桜さんはウォーキングレッスンの練習を自宅の廊下で重ねてきたそうです。今回、付き添ったお母さんはショーの晴れ姿に感極まり号泣し
「叶わない夢だと思っていた。こんな日が来るとは」
と喜んだそうです。
以前であれば、ダウン症は長生きすることすら難しく、短い生涯を治療で過ごす生活でした。今は医学の進歩で長生きすることが出来るようになり、また、菜桜さんのように好きなことをして、かつ自立して生活する人も増えてきました。
今回のパリ・コレクションへの参加は菜桜さんの努力によって叶い、大変感動したと思いますが、本人以上にお母さんはもっと感動したことでしょう。病気の子どもを持つ両親のお気持ちを察すると、こちらまで感動してしまうニュースでした。
これからも自分の夢に向かって進んで欲しいと思いますし、モデルの仕事以外にもドラマや映画といった舞台にも挑戦して欲しいとも思います。
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