米東部ボストンのマサチューセッツ総合病院は、遺伝子を改変したブタの腎臓を末期腎不全の男性患者に移植することに成功したことを発表しました。
これまでに脳死者から移植したケースはあるようですが、今回のケースは世界で初めてだそうです。
執刀した同病院の日本人医師は取材に対して、
「臓器移植が容易になり、将来的に人工透析の必要がなくなる可能性がある」
と意義を語ったそうです。
移植されたブタの腎臓は、米バイオ企業イージェネシスが提供し、拒絶反応を起こす遺伝子を取り除かれ、感染症を引き起こす恐れのある特定のウイルスを不活性化させるなど、移植に際したリスクを抑制しているそうです。
患者さん(62)は、当日手術に4時間掛かり、結果は良好で4月3日に退院したそうです。
今回、患者さんが声明で
「移植を必要とする多くの人の希望になる」
と考え、手術に合意した、と明かしたそうです。今回の手術は実験段階なので、今後、患者さんが急変し亡くなることも考えられるでしょうが、末期腎不全の患者さんには朗報でしょう。
今後、臓器を必要としている患者さんの移植医療が脳死患者からの提供から移植用に養殖されたブタに置き換わる時代が目の前まで来ているのでしょう。
母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと
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