2024年5月23日木曜日

天国にいちばん近い島が……。

 「天国にいちばん近い島」といえば、森村桂の旅行記で1966年に出版されベストセラーになった書籍です。
 私と言えば高校生の時ファンだった「原田知世」主演で上映された映画で、映画を見てから書籍を読んだくらい気に入った場所で、いつかは旅行してみたいと思っている観光地です。
 今、その「天国にいちばん近い島」が何と「地獄にいちばん近い島」になりつつあるようです。

 ことの発端は、仏国民議会(下院)で2024年5月15日に可決されたニューカレドニアの選挙権を拡大する憲法改正案です。
ニューカレドニアでは1970年代から続く独立派と残留派の対立の末、2007年の改革で98年以前から住む住民のみに地方選挙の選挙権が与えられていました。今回の憲法改正案は投票権を現地に10年以上居住する住民に拡大する内容でした。
これにより新たに約2万5000人が地方選の選挙権を獲得し、今後、上下両院の合同会議での承認を経て7月に施行される見通しとなっています。
 今回の憲法改正で、先住民を中心とする独立派は欧州系住民の投票が増え、地方選で不利になるとして猛反発しています。
 暴動は仏国議員会で憲法改正案が可決する前日の13日に始まったそうで、最大都市ヌーメアなどで店舗の略奪や家屋・自動車への放火が相次ぎ、治安部隊と衝突しているそうです。
これまで憲兵を含む6人の死亡が確認され、数百人が負傷し、約240人が拘束されたそうです。(2024年5月20日現在)
 今の状況から推測すると、自然豊かな綺麗な街が破壊され凄いことになっているのでしょう。まさに「地獄にいちばん近い島」と化してしまったようです。この暴動の背景には、中国の存在も見え隠れしているようです。
 今、世界が不安定化し、未来が見通せない世の中になりつつあります。
いつかニューカレドニアが元の「天国にいちばん近い島」に戻った折には、観光してみたいですが……。




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