2024年6月24日月曜日

ハインリッヒの法則

 歳を取ったせいか自動車を運転していて「ヒヤッ」とすることがあったり、駐車スペースに車を入れる際に何度も切り返して時間が掛かったり、また運転中によく「危ない」と思うことが良くあります。年齢を重ねたことで、身体の衰えを認めざるをえません。

 さて、アメリカの損害保険会社で働いていたハーバード・ウィリアム・ハインリッヒが膨大なデータを分析し発見したハインリッヒの法則(1:29:300の法則)があります。

これは

「同じ人間が起こした330件の災害のうち、1件は重い災害(死亡や手足の切断等のみではない)があったとすると、29回の軽傷(応急手当だけで済むかすり傷)と傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしているというもの。

300回の無傷害事故の背景には数千件の不安全行動や不安全状態があることも指摘している。」

と説明しています。

 ヒヤリハットとは、自動車を運転している時や仕事中に、ヒヤッとする危ないことが起こったが幸い災害には至らなかった事象のことを指す言葉です。

交通事故に置き換えると、凍結した路面でのスリップや仕事帰りの居眠り運転、前方不注意による危険運転など、後1歩で事故になりそうな出来事をヒヤリハットと呼びます。

 ハインリッヒの法則に照らし合わせて考えると、ヒヤリハットは無傷害事故の背景にある不安全行動や不安全状態のことです。

運転中や会社内のヒヤリハットを分析して適切に対策すれば、災害の発生件数を減らすことができ、重大な事故の防止に繋がります。

 往々にして、運転中や仕事内での事故や災害を多く経験している人は、特に自身の運転や仕事内容を分析し、常に建設的な行動を心がけることが必要でしょう。

 この所、毎日自動車での死亡事故のニュースが絶えません。決して他人事と思わずに、自身の行動と置き換えて、日々の運転には気を付けましょう。


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