兵庫県尼崎市の路上で高校生に声を掛け電車代と偽り1,000円を騙し取ったとして、尼崎北署は、京都市東山区の無職の男(79)を詐欺容疑で逮捕したそうです。本人は容疑を認め、
「本当は電車賃を持っていた」
などと供述しているそうです。
男は尼崎市尾浜の路上で、高校2年生の男子生徒(16)に
「駅までJRで行きたいんやけど、お金がない。1,000円でいいから貸してくれへんか」
などと言い、男子生徒からお金を受け取った疑いだそうです。
男子生徒はお金を渡した後、男がどうやってお金を返すかについて話していなかったことに気付き、男の後をつけてみたところ自動販売機で飲み物を買っているのを目撃し、110番したそうです。この時の男の所持金は、約4,200円あったそうです。
高齢者が関わる事件は後を絶ちません。介護事業をしている私から言わせてもらうと、認知症での行動とも考えられるので、犯罪行為を起こした高齢者を即、犯罪者扱いしてしまう現代社会に対して危惧しています。
高齢者が犯罪行為を起こした場合は、警察官の職務として逮捕するのではなく、関係者を含め認知症ではないか、といったその人の人となりを踏まえて確認し、逮捕に至って欲しいと願わずにはいられません。
不思議なのは、高校生が1,000円を貸している前提で考えると、高齢者が自販機で飲み物を購入していても問題ないでしょう。その行為を目撃して110番すること自体が腑に落ちません。
もしかしたら高校生が今にでも1,000円を返してもらいたいからこそ、110番をしたのが本音であったのかもしれません。
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