現在、総裁選候補者の
「年金受給開始年齢は80歳からで良いのでは」
という話が先行していますが……。
実は現在の年金受給開始は「繰り上げ」(減額されての受給)で60歳から受給する選択肢と、「繰り下げ」(割り増し受給)で66歳から75歳まであり、今回の「年金受給開始年齢は80歳」の話は66歳から80歳までに範囲を広げましょう、という話でした。
「年金受給開始年齢が80歳になる」と間違った解釈をされてしまったのが、原因の一端だと思われます。
現在、平均寿命も延びつつあり、昔と比べ若い高齢者が増えているため、この年金受給開始年齢の議論も将来的にはなされるでしょう。
私たちが入社した頃は、年金は老後のお小遣いのような感覚があり、約40年間頑張ったご褒美みたいに考えていたのも事実です。しかし、現在の年金は老後の生活費としての位置付けが主で、足りない分は
「今の高齢者は手立てして下さいね」「今の高齢者は元気なので、当分働いて下さいね」
と40年前とは年金の目的が確実に変わってきました。
当然、今景気が悪いし、今後ますます少子化が進み超高齢化社会は確実にやってきます。
過去には政府は年金を「100年安心」とも言っていました。国民の誰もが将来的に年金が続くとは思っていません。そんな状況でありながら、ジワジワと年金受給開始年齢を繰り下げ「受給額を増やしますよ」と言っては、受給開始年齢を80歳まで引き上げるでしょう。
現実にはこの「繰り下げ受給」を選択している方は、約2%も居ないそうです。それが現実で、国民は日々の生活に困窮しています。
このまま政府が年金制度を継続すると考えるならば、将来的に名称を「年金から介護費用」と変更することで、年金受給開始年齢も上げていくことに違和感がなくなると思います。
また、今、私の母親がショート・デイサービス・訪問介護などを利用していますが、本人の年金受給額では到底賄うことは出来ません。この現実こそが私が入社した頃の年金の使い道と変わってきているのです。
だからこそ「年金から介護費用」への名称の変更することをおすすめします。
「今月は年金支給月だね」から「今月は介護費用支給月だね」に変わると違和感のない年金の使い道であり行先になると思います。
確実に年金受給開始年齢と介護開始年齢が同じになることは予想出来ます。
0 件のコメント:
コメントを投稿