世界の旅客機と言えば、米国のボーイングと欧州のエアバスが世界の二強です。そんな大きな会社である米ボーイング社が1.7万人(全世界の従業員の10%)を削減すると発表しました。
これにはコロナ禍の旅行需要の低迷や機体の問題もあります。今現在、約1ヶ月にわたり続いているストライキも関係し、主力機である「737MAX」や「767」「777」の生産が停止し、財政面で打撃を受けたことが背景にあるようです。
しかし、全従業員の10%を削減してしまったら、今後の航空需要に対応できるのかが心配になっている私です。
さて、米ボーイングと言えば私が就職してすぐにシアトルの本社工場に出張で行った頃を思い出します。
35年以上前のことのため、航空機も大型機「ワイドボディー」と言われる通路が2列ある機体が主流でした。しかし、現在はコロナ禍を背景に航空会社では大型機を維持することが困難になり、小型機「ナローボディー」と言われる通路が1列しかない機体に置き換わってしまいました。
コロナ禍が明け旅行需要が盛り上がってきた今だからこそ、米ボーイングでは小型機を大量に生産し販売しなければならない時期に、従業員による1ヵ月にわたるストライキが許せなかったのでしょう。
アメリカ国内には職を探している人がたくさん居るし、マニュアルもしっかりしているため素人でも対応は可能でしょう。日本のように簡単にリストラ出来ない環境と違い、このようなリストラはよくあることなので、アメリカ人であれば覚悟の上のストライキだったのかもしれません。
日本人にしてみれば、全従業員の10%のリストラと聞くと、震え上がってしまいますよね。
失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで
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