先日、ジムに通うにあたってスウェットを購入しました。値段が何と990円で安く喜んでいましたが、もしかしてウルグイで作られた製品なのかと脳裏をよぎりました。
以前、日本のカジュアル衣料品ブランドがウルグイで強制労働や奴隷労働が行われている、と2021年1月5日に米国関税によって差し止められました。それから米国への輸入ができない状況になったことも有名な話です。
さて、世界で人口密度が高い国として知られ、近年は社会経済面で著しい発展を遂げている一方で依然としてアジアで最貧国のバングラデシュは、世界のアパレル工場として位置付けられているそうです。
そんなバングラデシュではアパレル関係事業に関わる約400万人のうち、約8割の労働者が女性または未成年の子どもだそうです。
1日の労働時間は15時間から16時間で、平均的な給料は多い時で大人が約23,900円、女性や子どもはトイレ休憩もなく時給約33円(1日15時間勤務で約495円)で働かされるそうです。ノルマを達成できないと深夜まで働かされ、まさに強制労働だそうです。
知れば知る程明かされていくアパレル業界の闇は恐ろしいものです。
単純に考えれば大型機械で大量生産をすれば良いのにと思いがちですが、衣料品の形は様々で大型機械での大量生産は不可能なのだそうです。だからこそ、世界の貧困国において人海戦術で製造されるそうです。
私たちが日々着ている衣料品は低価であり、高額な製品でも日本製を探すことは不可能でしょう。殆どの日本人が着用している衣類は、貧困国で製造されたものです。
私たちは製造している人は誰か分かりませんが、販売メーカーは製品を低価で販売し、利益を得るには当然、このような工場で製造するしかないでしょう。
私たちはできる限り低価のものを購入したいし、販売店は安くて儲かる物を提供したい。この関係が続く限り、アパレル業界の闇は続くのでしょうか。
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