近年、クマにより人間が殺されることが後を絶たない状況から狩猟会を通じ、退治されるクマのニュースもよく耳にします。クマが下界に来て人間に対し問題行動を起こすことは、私たち人間にも責任の一端があるはずです。
さて、世の中には色々な方が存在します。保護したクマと32年間暮らした男性は、親と離れた子熊を「クロちゃん」と名付け、自宅内の鉄製のおりを設けて育て、大きくなっても家族同様に愛情を注いだクマは32年後の昨夏に亡くなったそうです。
1991年4月15日、男性は地元猟友会のメンバーと共に山奥で親クマとはぐれた子どものツキノワグマを見つけたそうです。
「保護しなければ死んでしまう」
と考え、ナップザックにいれて下山したそうです。クマはメスで、生後2ヶ月の体重は約2キロだったそうです。当時
「猛獣は大きくなると飼育できなくなる」
と指摘する声はあったそうで、家族や近所の理解を得て、特注のおりを自宅内に設置したそうです。また、県から飼育の許可を得て、最後まで面倒を見ることを決めたそうです。
現在、男性は講演などを行い、クマとの共存を考えるきっかけを提供することが重要だと考え、伝えているそうです。また、
「以前は住み分けができていたが、人が山から離れ、今は境界線がなくなった」
と話しているそうです。
今後も「クロちゃん」の思い出を胸に地道な活動を続け、クマを知ってもらい共に生きる道を探っていくそうです。
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