2024年11月14日木曜日

バス運転手の年収から考えるお金の話

 現在の日本勤労者の平均年収は450万円と言われています。その中で、観光バス運転手の年収は、全体の平均値より低く約404万円だそうです。

 一般的に私たちの感覚から考えると医師やパイロットが高額年収を得ていることは誰もが納得しているところでしょう。

 ここで航空機(機長)と観光バス(運転手)の年収をただ単に年収だけで考えると、とんでもない結果が出てきました。

 機長の平均年収は約2,000万円から2,500万円と言われています。ここで機長の年収を平均値で考えると2,250万円となります。運転手の平均年収は404万円です。

 機長が航空機で一度に運ぶ人員は約300人で、運転手は約60人運びます。機長は一度に運転手の5倍の人員を運ぶことになり、運転手の年収約404万円の5倍と考えると、2,020万円になります。人員輸送量からの観点から考えても機長と運転手も年収ベースでは遜色ありません。

 細かく検討すると、機長は年2回の厳しい健康診断や厳しい操縦チェックがあり、常にバージョンアップされる操縦方法などの勉強を継続的に行わなければなりません。また健康に対しては特に厳しく中年太りになるような方は居ませんし、当然、不健康な方は居ません。

その点、日々厳しい自己管理が必要になってくることを考えると、逆に運転手さんの年収から考えると、機長の方が金額ベースのみでは多いですが、総合的には機長の年収は少ないと考えても可笑しくないでしょう。

 私たちは金額ベースだけを考えて、年収が多い少ないで比較をしやすいです。しかし、実はよく検討し、考えると自身の安いと思っていた年収も実は貰いすぎていたなんてこともありますので、一概に年収金額だけの多い少ないは意味のない比較なのかもしれません。

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日本人の給料 (宝島社新書)

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