2025年2月6日木曜日

賠償金674万円

 2022年4月に修学旅行中の新潟市の中学生によって、『大地の芸術祭』の作品が壊された問題がありました。新潟市が十日町市に674万円の損害賠償金を支払うことで、和解が成立したことが分かったそうです。

 この事件は、修学旅行中の新潟市の中学生が、越後妻有里山現代美術館Monet(モネ)に展示されていた大地の芸術祭の作品2点を壊し、全国的に話題になった事件でした。

この問題を巡り、十日町市に損害賠償を請求し、両市は壊された美術品の算定額について協議を重ね続けていました。その結果、新潟市が十日町市に損害賠償として674万円を支払うことで合意し、12月新潟市議会で和解案を可決したそうです。そして、1月30日に開かれた十日町市議会の臨時総会でも和解案が賛成多数で可決され、今回の和解に至ったそうです。

 新潟市によると、当時の学校が行った聞き取り調査において、生徒達から

「棚に当たって動いてしまった」

などの言葉があったそうで、警察の調査でも故意であることは立証されなかったそうです。

そんな状況のなか新潟市は加害者が特定されないこと、修学旅行という教育活動中の出来事だったことを考慮し、市で賠償金を全額支払いし、保護者などには賠償を求めず、賠償額については保険を適用するそうです。

 今回の賠償に至るまでに2年以上の月日が過ぎたということは、かなり揉めた(または慎重に協議を行った)ことが伺えます。

また、生徒からの聞き取りでは「棚に当たって動いてしまった」、警察からは故意であることが立証されなかったということからも、壊してしまった犯人は特定されなかったのでしょう。


 さて、私が小・中学校の時に少し変わった子で落ち着きがなく、虐めや机・椅子などを壊す生徒がいたのも事実です。

今、大人になって振り返ってみると、その子は理解力が低い子だったのではないか、と思います。

 現実的に発達に障害の可能性があり特別な支援を必要とする児童は、小通学校の通常学級に8.8%いると言われています。(仮に30人学級と仮定するなら、2人から3人は居る計算となります。)

内部での問題に対しては大きな問題にならなくとも、対外的な学校外の催しでは損害賠償に至る問題になってしまうことも良くあることでしょう。

 今回は修学旅行中の事故でした。普段からこのような問題を起こしている生徒による事故だとは思いますが、損害賠償を支払ったことで解決したようです。

しかし、壊してしまった生徒に対して何の取り組みもせず、この生徒が壊してしまったことに対しての指導や今後生きていくための教育機関としての大切な取り組みがなされなかったようなので、仕方ありません。

きっと、この生徒は将来このまま生きていき、何時も変な奴と思われて過ごしていくのでしょう。

(もしかすると、ニュースになっていない部分で生徒に指導が入っているかもしれませんが、第三者には分からないことです。)

新潟市

ホーム/十日町市




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