2025年2月3日月曜日

核家族

 核家族と言えば、現代社会のコミュニティでの最小単位の塊であり、今では当たり前の言葉となり、あまり聞かれなくなった言葉です。

私はこの「核家族」とは、バブルの頃から使われていた言葉だと思っていました。

 実はこの「核家族」という言葉は、1941年にはじめて使われ始めたそうです。日本では第二次世界大戦後、アメリカがビキニ環礁で核実験を行った頃から一般に使用されるようになったようです。

核家族とは具体的にこのような形態を指すことが多いそうです。

①一組の夫婦

②一組の夫婦とその子ども

③父親または母親とその子ども(父子世帯や母子世帯を含む)

④(子どもからみて)両親または父母のどちらか一方と未婚の兄弟姉妹

のいずれかからなる家族を指すそうです。

また、若者の1人暮らしや高齢者の1人暮らしは親族世帯ではなく、単身世帯(単独世帯)に分類されるそうです。

 核家族は、大家族と比較して転居や住居の改造など住居に関する柔軟性が高く、親類間のプライバシーが維持しやすいとされています。しかし、大人数で同居する大家族と比べ、親子三世代による家事労働や育児、家内労働の分担がし辛くなるそうです。

 日本の場合、核家族率そのものは1920年(大正9年)に54%と既に過半数を占めており、1960年代に急激に上昇、1963年(昭和38年)には流行語となったそうです。

世帯構造に占める核家族率は1975年(昭和50年)の64%を頂点とし、以降約6割で推移しているそうです。

 1989年(平成元年)は「夫婦のみ」の世帯が約16%、「夫婦と子」が約39%、「ひとり親家庭」が約5%であったそうです。

2000年代前半の世帯別家族構成の内訳は「夫婦のみ」が約20%、「夫婦と子」の世帯が約30%、「ひとり親家庭」が約8%であったそうです。

2016年(平成28年)は「夫婦のみ」が約24%、「夫婦と子」が約30%、「ひとり親家庭」世帯が約7%だったそうです。

 1990年から2016年にかけて、世帯構造に占める核家族率は安定した推移ではあるようですが、その内訳とされる世帯類型に変化が見られます。「夫婦のみ」と「ひとり親家庭」世帯が増加する半面、「夫婦と子」世帯は年々減少傾向にあるようです。

 私が子どもの頃、友達の家に遊びに行けば、殆どの家庭でお爺さんお婆さんがいる大家族のイメージしかなく、いつも子ども心に羨ましく思っていたのも事実です。

 現在、少子高齢化や環境問題が叫ばれている時代です。これこそが国が大家族を推進することで、空き家問題、環境問題、子育ての問題、少子高齢化、介護の問題など大家族であれば、家族皆が協力することで解決できてしまう問題です。

 国は大家族を推進し、大家族に対して減税や助成金などを提供することで、これらの問題を解決させることは簡単だと思うのですが……。

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核家族の解体と単家族の誕生

中世は核家族だったのか (歴史文化ライブラリー 524)

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