2025年2月19日水曜日

やっぱりウンコは黄金だった

 日本は島国であり、お金になる資源が無い「資源小国」とも言われています。

そんな資源小国・日本で注目を浴びている「国産資源」こそが『ウンコ』だそうです。

 今、日本国内で人糞を処理してできる下水汚泥には、植物の生育を促進するリン酸が豊富に含まれています。それらが多くが捨てられているので、肥料に使おうとするプロジェクトが始まったそうです。

 処理された下水からなる「国産肥料」として、下水道業界が空前の肥料ブームに沸いているそうです。2024年7月、8月に4日間に渡って開かれた国内最大の「下水道展」では5万人近くが集まり、その展示会には下水道で処理された肥料の展示も行われたそうです。

 原料は下水です。私たちが毎日捨てていた嫌われもののトイレや台所の流し、洗面所、お風呂などから流す生活排水は、一般的には排水管から下水管に注ぎ込み、下水処理場に流れます。そこで微生物によって分解され、泥状の下水汚泥となります。

 下水汚泥の発生量は、年間で235万トン(2022年度、国交省調べ)に上回るそうです。この下水汚泥は、植物の生育に欠かせない栄養素である窒素、リン酸を豊富に含んでいます。

 海外から輸入する肥料の原材料が値上がりしており、貴重な国産資源として注目されているそうです。

この量の下水汚泥に含まれるリン酸の含まれる肥料の原料を購入しようとすると、今の国際相場からすると100億円を優に超えるそうです。まさに「ウンコは黄金」だそうです。

 今後、資源小国の日本で下水処理から作られる肥料を世界中に輸出することになるかもしれません。環境に優しく、お金も稼ぐことができて将来は「ウンコが資源となる時代」がやってくるかもしれません。

上下水道 - 国土交通省



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