米サザンカルフォルニア大学の研究チームはネズミの「応急処置」に関する実験結果を国際学術誌「science(サイエンス)」に掲載したそうです。
研究チームが麻酔状態のネズミと正常なネズミを1つの空間に置いて観察した結果、正常なネズミは動かないネズミの舌を出して気道を確保し、口の周りを噛むなどの姿を見せたそうです。これは人間の人工呼吸を連想させるシーンだったそうです。
また、動かないネズミの舌を持続的に引っ張ったり、頭で押したりする姿が観察されたそうです。研究チームはネズミのこのような行動が平均13分続き、このうち約半分の時間は麻酔された同僚を起こすために動くのに使われたことを明かしたそうです。
ネズミのこのような応急処置は、実際に麻酔されたネズミが回復するのに役立ち、応急処置を受けたネズミたちは他のネズミより早く意識が回復したそうです。
続いて、研究チームはネズミが見慣れないネズミより親しい同僚のネズミに救助活動を試みる可能性が大きい、とも話したそうです。
研究チームは
「動かないネズミを助ける正常なネズミの行動が脳の偏桃体(へんとうたい)と視床下部領域(ししょうかぶりょういき)でオキシトシンを放出するニューロンによって誘発される」
とし
「オキシトシンは絆を形成し、配慮と愛に関するホルモン」
と話しました。また、
「同僚を助ける正常なネズミの行動動機を明確に把握することは難しいが、今回の研究結果は動物の社会的行動を示唆する」
として
「意識を失ったり苦痛を経験したりする同僚構成員を助ける行為が多くの動物種に広がっている『生まれつき』社会的行動である可能性がある」
と伝えたそうです。
我が家にはネズミがいないので検証できませんが、飼っている猫から考えると、この論文のような助けるような行動を見たことが無いため、同じ状況になっても平然とエサを食べ続けていることが予想できます。
そういえば、ミッキーマウスは
「みんなは1人のために、1人はみんなのために……」
と言っていたことを思い出しました。今回の論文のネズミの蘇生処置が
「mouse to mouse」? 「mouth to mouth」?
どちらか分からなくなりました……。
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