ロシアがウクライナに侵攻し、早三年が過ぎました。戦況は変わらずアメリカはじめEU諸国の立ち位置が変わってきたため、今後の戦況すら予想もつかなくなりました。
私は今の今まで、ロシアがウクライナを侵攻したと思っていましたが、実はこの「侵攻」は正しくなかったようです……。
領土や首都の攻め合い・奪い合いに関する表現として「侵略」と「侵攻」という2つの言葉があるそうです。英語でいうと侵略が「aggression」で、侵攻が「invasion」です。
漢字にすると「侵」が同じ言葉のため「侵略」も「侵攻」も同じような言葉だと感じてしまいますが、実は意味が少し違うそうです。
「侵攻」は単に相手の領土に攻め込むことを指す言葉だそうです。
それに対して、
「侵略」は相手の政治的な独立や主権を「侵す」という意味になります。
侵攻は「ただ相手側に攻め込んだ」という行為そのものを指す中立的な言葉ですが、侵略は侵略した側に非があると判断した場合に使う言葉だそうです。
要するに「侵略」を選んで使っていたということは、国連がロシアを批判しているということになります。(これは、1974年に国連による侵略の定義を基にしているそうです。)
ウクライナの問題については、最初は国連が
「ロシアがウクライナを侵攻した」
というように「侵攻」という言葉を使っていました。しかし、ある時期から
「ロシアによるウクライナの侵略である」
という言い方がされるようになりました。これはおそらく、事実確認し協議を行った結果
「ロシアの侵攻には正当性がない」
と判断となり「侵略」という言葉を使うようになったと考えられます。
侵略という言葉は国際政治上重い意味合いを持っており、それでも「侵略」という言葉を使っているということは、今回のウクライナ戦争に対して、国連はロシアに対し非難する立場を取っていることが伺えます。
当初、私は国連が「侵攻」と呼んでいたのでこれまで使用してきましたが、これからは国連と同じように「侵略」を使わせて頂きます。
(このブログの記事を確認したところ、2024年11月の記事に「侵攻」と使用しています。)
0 件のコメント:
コメントを投稿