現在、日本では65歳以上の4人に1人が認知症またはその予備軍とされ、超高齢化社会を迎えた今、その予防は大きな関心事でしょう。
今回、世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」を開発し、薬のノーベル賞とも称される「英国ガリアン賞特別賞」を授章した杉本八郎さんは
「認知症にならないためには、日々の生活習慣が重要」
と力説しているそうです。
また、80歳を超えた今でも研究を続けている同氏が認知症予防の最前線や予防法を記した
「82歳の認知症研究の第一人者が毎日していること」
という書籍も出しています。
この認知症の代表的な原因の1つとして
「血管がボロボロで血液がドロドロで血流が悪い」
と、何処かで聞いたことがある症状が「生活習慣病」だそうです。
実際に糖尿病や高血圧と言った代表的な生活習慣病が認知症にも深くかかわっている、というエビデンスは多数報告されているそうです。
例えば、福岡県の久山町に住む60歳以上の住民1017名を対象に、1988年から2003年にわたって行われた九州大学による免疫学調査があります。その調査では、糖尿病の人のアルツハイマー型認知症の発症率は、血糖値が正常な人の2.1倍であることが分かったそうです。
また、糖尿病予備軍とされる食後血糖が高い(IGT)の場合も、1.6倍の発症率となっています。
生活習慣病が認知症の原因の1つであることのエビデンスを挙げればきりがないようです。
その上で、生活習慣病を発症しないようにすることこそが、認知症を発症しないで済む方法です。
これには、毎日の規則正しい食生活と適度な運動を継続するしかないでしょう。
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