2025年5月13日火曜日

平均年収450万円で住宅価格が軒並み4,000万円以上

 今、我が家の近隣では住宅建設ラッシュが起きています。価格と言えば約4,000万円を超えるものばかりで、築浅の中古物件でも3,850万円はします。

 さて、現在の年収はこれまで約30年から40年は変わっていないと言われている中での、450万円です。(※中央値から考えるともっと年収は低くなります。)物件の価格が年収の約8.8倍の価格となっています。

そこに、子どもが生まれたからと新しい大きい自動車を購入するでしょう。旦那さんの使用する自動車(600万円から850万円と想定)に、奥さんが使用する軽自動車(200万円)とどうやってローンを返済していくのでしょうか。

 これには今流行りのマルメ返済方法(自動車2台を住宅ローンに組み込む)といった返済方法があります。また、以前は25年から35年で完遂しなければなかなかった返済期間が、超長期な45年から50年と長い間返済を行っていくことが可能になったそうです。

 平均年収450万円で4,000万円もする住宅を購入できる若者の謎が解けました。

しかし、果たしていかがなものでしょうか。30歳で購入したと仮定しても、長期の45年で返済をした場合、返済を完遂する年齢は75歳となります。今後、年金支給開始年齢も高年齢化してくるのは確実ですし、75歳まで現役と同じように稼いで返済を継続することができるでしょうか?(※購入することで、固定資産税や他様々なお金の出費も発生します。)

 残念ですが、不可能でしょう。日本は湿度が高く、住宅を30年も使用したら大規模修繕が発生し、その時に完全に修繕を行うとしたら1,000万円以上は掛かると考えられます。

30年後と考えれば60歳。まだまだローンの真っ最中で、一般的に言うと60歳からは給与も現役時代の3割から5割は減ると言われています。そのような中での修繕費や残り15年のローン継続を考えると生活を続けることは大変でしょう。

 今は長期ローンが組めて金利が安いから、と言っても長期分の金利は高額になります。

私でさえも、これまでの経験から購入はおすすめしません。購入する方は必ず将来返済が終了すれば資産になると言います。そう、私たちの時もそうでした。

しかし、資産になるでしょうが、その資産は現在では漢字が違います。「死産」です。

購入する時は資産になると思っていたのでしょう。残念ですが確実に死産になります。

 今の日本は先行き真っ暗です。どうか現金を手元に置いて、出来る限り現金が増えるお金の使い方をおすすめします。

住宅ローン:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)






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