近年、海苔の原材料不足により海苔製品自体の出荷量が減っているそうです。この原因として挙げられているのが、何と『キレイになりすぎた海』だそうです。
1970年代は、明石の海では魚も大量に獲れ、海苔の養殖も順調だったようです。しかし、現在は沖合であれば海水面が10メートル以下まで見通すことが出来る程になり、
「昔の3倍くらいは見通せるようになった」
そうです。これは、昨今の下水道の整備が整いキレイになった排水を海に流すようになったからであり、以前は排泄されたものがそのまま河川に流れ海へと向かいました。
元々、海に流れてきた排泄物の汚れを微生物によって浄化され、その微生物を魚や植物が食べてと海の中の食物連鎖が行われていました。しかし、現在は排泄物を浄化槽センター内施設において汚れを浄化させ河川を通じ海へと流れています。
その結果、海はキレイになりましたが、微生物のための食べ物がなくなり食物連鎖が崩れ海苔の原材料や魚さえも減ってしまったようです。
ちなみに、殆どの国民が大好物であるプリプリした大型のカキも減少し、キレイになりすぎた海が原因と言われています。
私たちの自然界は上手く連鎖されています。
何でもかんでも環境のためと言いながら河川に流すものは浄化してから流し、二酸化炭素は地球温暖化のために削減へと舵を切りました。しかし、実は汚いものは食物連鎖し、二酸化炭素は草木が吸収し酸素を排出して地球全体はバランスよく循環しています。
私たちの社会は、地球環境のためと言いながら、実は経済のために動いているのかもしれません。
排泄物や二酸化炭素を大量に放出するのは良くないでしょうが、バランスよく循環させるためには必要です。
やりすぎも良くないのでさじ加減も必要、と考えると人間関係もさじ加減が必要ですかね……。
何事もバランスよく行きましょう。
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