先日、山梨日日新聞の『あの日、あの時』で大村崑さんの
「人がええ顔で幸せそうに笑っているのが、好きなんです」
を読んで、『本当のお笑い』を信条に考えてくれている喜劇役者が居たのだと、ホッとした私です。
今、社会ではパワハラや性加害などが蔓延し、これにより自ら命を絶ってしまう方が居るのも事実です。
私が物心ついた中高生の頃のお笑いといえば、番組内で立場の強いお笑い芸人が立場の弱い芸人を虐めたり殴ったりして、笑いをとる番組がたくさんありました。
私はそんな笑いに対して笑えず恐ろしく思っていた1人でした。そのようなお笑いに否定的だと、これまたクラス中から虐められたものです。
我が家は20年以上前からテレビはありません。当然、歪んだお笑い番組に対して否定的だったことも購入しない理由の1つです。
私はそのようなお笑い番組は、面白おかしく作られた台本にのっとり芸人が納得の上、番組制作がされていると思っていましたが……。
SNSでお笑い番組で必ず虐められ、また殴られて笑われていた筆頭の芸人である山崎 邦正(やまざき ほうせい)、現・月亭方正(つきてい ほうせい)さんが、番組内で虐めや殴られることで笑いをとらされていたことが嫌で、辛く毎日睡眠時に夢にまで出てくるほど辛かった、と告白していました。
当時、私は自ら納得した上だと理解していましたが、当の本人は身体を壊すほど辛かったことを告白したことで、やはり芸能界の間違ったお笑いが時を経て、社会問題である虐めなどに繋がったと納得出来ました。
今、性加害問題などが発端となり、テレビ局の役員が総退陣させられる程の大問題に発展しています。
その時代を作ってきた芸人の重鎮たちは知らぬ存ぜぬで通しています。
残念ですが、この虐めなどで作ってきたお笑いを擁護・応援するファンも未だにいます。世にはびこる虐めなどは続きます。
コンプライアンスが厳しくなってきた昨今では、TVでは受け入れられなくても、インターネットでの独自チャンネルで永遠に続いています。
これまでの感覚の違うお笑いを作ってきたお笑い芸人たちは、テレビの前に出てきて
『私たちのお笑いは間違っていました。今後、謙虚に生き後進の指導にあたります』
と記者会見するだけで、今の虐めやパワハラ、性加害などが減少するであろう、と考えています。
しかし、芸人自身の資質の問題であり、応援するファンがいるため各人の笑いの本質を強制はできません。
何時かは昔のように『本当の笑い』で腹を抱えて笑ってみたいものです。
これこそが『弱い者を笑いものにしない』いじめなどを無くし、皆が幸せになることできる一歩だと私は信じています。
落語は素晴らしい - 噺家10年、根多 〈ネタ〉が教えてくれた人生の教え - (ヨシモトブックス)
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