今回、2回戦前の辞退へ繋がった原因は、被害者家族によるSNSへの投稿だったようです。
問題の根本原因は、被害者生徒が寮内で禁止されているカップラーメンを食べたことによる、上級生からの指導という名の暴力が行われたそうです。それにより、野球部はじめ学校からの適切な対応が出来ず、問題化したことがSNSへの投稿に繋がったようです。
そもそも、被害者である1年生部員がカップラーメンを食べたことが原因で、指導と称し上級生が暴力を振るってしまったこと、最終的に大人たちの対応の悪さにより、これまで頑張ってきた生徒たちの夢が崩れ落ちたのです。
考えてみれば、1番の被害者は今回の暴力事件と関係ない生徒こそが被害者でしょう。
辞退に対してはたくさんの賛否があり、どの様な対応をすれば良かったのかを議論することは簡単ではないです。
さて、上級生による暴力は日本特有の文化なのでしょうか。
私は中学に入学した当時、先輩から部室に呼ばれ何故か理由もなく暴力を受け(ボコボコにされ)、次の日までにお金を持ってこいと脅されました。私は報復を恐れ、誰にも相談できず母親の財布からお金を盗み渡したことを覚えています。
また、寮のある高校に入学したときは、先輩の部屋に呼ばれ原因も分からず暴力を受けたことを今でも覚えています。
当時は当たり前のことだと思っていましたが、今40年の時を経て考えると、納得のいかない暴力であり犯罪でした。
これこそが日本の力でねじ伏せる、または従順させる方法だったのでしょう。
私自身は後輩にしたことはありませんし、今でも理解に苦しむ経験でした。
(数年前、私の高校のバレー部で暴力が発覚し、当時の顧問であり後の校長とクラブ顧問が更迭された事件がありました。)
今回の広陵高校の暴力事件は氷山の一角でしょう。当時、野球の名門校であったPL学園も歴代の暴力事件や死亡事件などのたくさんの問題発覚により廃部となり、将来的には学園自体も無くなってしまうでしょう。(ちなみに2025年現在、PL学園の高等部の生徒数は約39人とされています。)
一歩対応を間違えれば広陵高校も同じ流れになってしまうでしょう。
今後、良識のある大人たちが全ての膿を出し切って再生していくことが最低条件でしょう。しかし、今、後手後手の対応に非難が集まっている状況のため、前途多難だと思われます。
私は虐めや暴力があったおかげで倒れてもタダでは立ち上がらない強靭な身体形成が出来たと思っていますし、子ども時代の虐めや暴力に比べると現代社会はもっと酷く辛い世界だと思っています。
だからこそ『そんな暴力に負けるなよ』とエールを送りたいところですが、温室育ちの今の子どもたちには不可能なエールです。
また、この様な考えを持っている私はじめ大人たちが居るからこそ、虐めや暴力が続くものだと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿