現在は技術が進歩し、宇宙に民間人も行ける時代がやってきました。それほど私たちの社会はテクノロジーの進歩により、携帯端末ひとつで何でもできるようになり、人間の暮らしは豊かになると思っていましたが……。
数年前からあおり運転が増加し死亡事故に繋がるケースが増え、今では法改正されあおり運転の罰則が厳しくなりましたが、日常的にあおり運転が減少しているとは思えません。
また、スーパーなどで店員に対して大声で恫喝に近いクレームをつけている輩(やから)をよく見かけます。話を聞けばクレームをつける程のことでもないのにも関わらず、大声で『誠意を見せろ』といったやり取りをしているケースをよく見かけます。
私の感覚とすれば『今の社会は怒りっぽい人が増えたよね』という感想を持ってしまいます。
さて、中国春秋時代の政治家・桓公(かんこう)に仕えていた管仲(かんちゅう)は
【『倉廩実則知礼節、衣食則知栄辱』
倉廩(そうりん)実(み)つれば則(すなわち)礼節を知り、衣食足りれば則(すなわち)栄食(えいしょく)を知る。
「人は暮らしに困らなくなれば例冷や名誉を考えるようになる。」】
と言って、製塩や採鉱などの事業を発展させ、人々の暮らしを安定させる政治を行ったそうです。その結果、管仲は斉(せい)を大国に押し上げ、桓公を天下の覇者にしたそうです。
先日、参議院選では与党である自民党が大敗しました。
選挙戦では自民党の石破首相が
「2040年までに平均所得を5割増」
と言っていましたが、信じている国民がいないからこその結果でしょう。
これまで歴代首相は「所得倍増」等という言葉を発してきましたが、具体的に何をして所得を上げるのかの核心部分を伝えていませんでした。
まさに、絵に描いた餅でした。ここ40年、年収が変わっていないことが結果でしょう。
その期間の殆どを政権与党として自民党は何をしてきたのでしょう。
この間に国民は疲弊し、道徳観も無くなり、ちょっとしたことで怒りっぽくなっていると思います。国内にイライラしている国民が増えているからこそ、あおり運転やクレームをつける輩が増えたのでしょう。
今の社会を見れば、政治家は何をすべきか分かるはずです。
現在、日本のインフラは壊滅的状況で、耐用年数を超えているものが増加しています。
今、なすべきことは内需拡大させ、国内インフラにお金を注ぎ込み景気向上をさせることこそが手っ取り早い景気回復に繋がると思います。それにより、国民の「衣食足りて礼節を知る」に向かい、イライラした国民が減っていき、以前のような助け合いの出来る日本に戻るのではないでしょうか。
自民党の皆さん、先ず企業献金を廃止し、利権に繋がる官僚の天下りを廃止し、国民1人ひとりに寄り添った政治に舵を切って欲しいと願わずにはいられません。
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