研修と言えば、資格試験の研修であったり新入社員研修であったりと様々なものがあります。また、営業マン用の人通りの多い駅前で1人大きな声を出して歌を歌う研修や、1日不特定多数のご家庭に回って掃除などを行いお金を稼ぐ研修など、世の中には優しいものから想像を絶するものまで、様々な研修があります。
さて、私が20代の頃、日本BE研究所なる行徳哲男所長が行っていた人間開発・感性のダイナミズムを取り戻す4泊5日の箱根の山中で行われいてた研修に参加した経験があります。
この研修は1971年から始まり、1999年まで行われていたそうです。参加者は政財界はじめスポーツ界、芸能界など各界のリーダーや子弟18,000余名が参加していたそうです。その影響力は日本に留まらず、韓国、中国、アジアの政財界のリーダーに及んだそうです。
私も参加者の1人であり、今考えてみれば同期に今活躍している国会議員や地方議員、また一部上場企業の会長や社長になられている方がたくさんいます。そんな中、私の現状はと申しますと……。
この研修は、参加する前に卒業生のからの噂があり、殺されない為にヘルメットを持参、逃げるためにはロープが必要だの、はたまた自殺するのにシャベルを持参するなどと言われたのも事実です。
私は何も準備せず、箱根の古びた会社の保養所らしき会場へ向かいました。室内は暗くかび臭い建物で、4泊5日間の研修が始まりました。
当然、噂通りで参加者は終了時の日程を熟せず逃げた者も居たのも事実でした。
研修中は怖く連日泣いていたことを覚えていますが、あまりにも壮絶すぎて思い出すこともお断りです。それ位、怖くて不思議な経験をしたことから、当初、ヘルメットなどの準備をして来いと言われたことは理解できました。
研修終了時は研修自体否定的だった私ですが、今、何十年も人生を経過し言えることは、この研修は私の人生にとって良い経験なったということです。
これまで色々な研修を受けた経験や、SNSなどで経営者や管理職向けの厳しい・ただ怖いだけのものが横行していることを考えると、厳しくする研修はいかがなものか、と私は思います。
私の受けた研修は厳しくもありましたが、精神面・メンタルを養うことが目的であり、今横行している厳しいだけの研修ではなかったことは事実です。
未だに厳しくないと人は育たないと言われる経営者や管理職が居ますが、現在でその様な思考の方がいる会社は持続不可能な企業だと私は思います。現に倒産しているケースが多いのも事実であります。
やはり、人を育てるには連合艦隊司令長官だった山本五十六の
『やってみせ 言って聞かせてさせてみせ ほめてやらねば人は動かじ』
だと思っています。
決して、高圧的にイジメに近い指導では人は育たないと思っています。
山本五十六人物紹介 - 山本五十六記念館公式サイト|新潟県長岡市
0 件のコメント:
コメントを投稿