自動車で同乗者から道案内をしてもらう場合、通常であれば「右曲がって」「左曲がって」といった指示をもらうことがあると思います。しかし、「こっち曲がって」「あっち曲がって」と言ってくる方が居ることもあるでしょう。
この様な方は往々にして、左右識別困難(さゆうしきべつこんなん)と呼ばれ、左右の判断や指示が拙速に判断できないことがあります。左右失認(さゆうしつにん)とも呼ばれることや、俗に左右盲(さゆうもう)と呼ばれることもあるそうです。
特段、病気ではないため、科学的な研究対象とはなりにくく原因も解明されていませんが、周りにはこの様な方をよく見かけます。
この左右識別能力は、人の発達過程において比較的後期に生じてくるものであり、日常生活においてあまり不快に感じない為、識別困難を訴える人は殆どいないそうです。
2020年に行われた大規模調査では、約15%が左右識別困難者であることが分かりました。また、性差は女性に多いことが複数の研究から報告されたそうです。
また、左利きの者が多いことも報告されているそうです。
脳の特定の場所に病変が存在することによって起こるゲルストマン症候群の特徴の1つとして、左右識別困難が表れることもあるそうです。
結局のところ、約15%の方が困難者であることは分かっています。困難者自身が日常生活で不快に感じることもないため、問題になっていないようですが……。
この症状の持ち主は周りによく見かけ、日常生活でよく使われるやりとりの中の『あるある』になっています。
きっと、あなたも15%に入っているのでは……
左と右の区別:健康な個人における左右の混乱の大規模な調査 - Ineke JM van der Ham、H Chris Dijkerman、Haike E van Stralen、2021
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