第107回高校野球選手権大会では、広陵高校の暴力事件問題でたくさんのファンが去ったと思いきや、3回戦の仙台育英と沖縄尚学の戦いで、これぞ高校野球と言わしめるファンの胸を打った光景がありました。
延長タイブレークで敗れた仙台育英の須江航監督(42)はグラウンドから先に引き揚げる沖縄尚学の比嘉公也監督(44)と、笑顔でガッチリ握手をしていたそうです。そして比嘉監督に続きグラウンドを後にする選手1人ひとりに拍手を送り、健闘を称え「優勝だよ」「ありがとう」などと声掛けをし、仙台育英の選手からも健闘を称える声が挙がっていたそうです。
この仙台育英の振る舞いに対し、全国の高校野球ファンの涙腺は一気に崩壊したそうです。
さて、今回の高校野球選手権大会は広陵高校の暴力事件により、盛り上がりに欠けました。また、高校野球に対してたくさんの否定的な意見がSNSで拡散され、一時は地に落ちてしまうのではないか、と危惧していました。
しかし、仙台育英の若い監督の振る舞いに日本中の高校野球ファンは言葉も出ない程、感謝しているのではないでしょうか。
私はじめたくさんのファンは、強豪校においては学校・監督容認の暴力行為が蔓延しているからこそ、その強さが継続し強豪校と言われているのだと思っていました。
しかし、今回の仙台育英の若い監督の所作と、広陵高校の高齢監督のこれまでの知られた暴力事件の対応を考えれば一目瞭然です。両監督を比べることこそ毎日頑張っている選手に対して失礼なのでは、と思ってしまった私であります。
今回の暴力事件で辞退した広陵高校は特別であり、他の高校は仙台育英のような高校であると信じたいし、信じています。
今回の大会より選手宣誓の言葉が短くなったようです。(熱中症対策による開会式の開始時間の変更等による影響、という話もあるようですが……)
「スポーツマンシップに則り、正々堂々戦うことを誓います」
この言葉こそ、仙台育英の行動であり、他の高校監督はじめ選手の行動であって欲しいと願います。
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