日本国内では介護保険制度の下、何となく高齢者がヘルパーの協力を得て日常生活を送ることができています。しかし、これから超高齢化が到来する中でヘルパー不足や様々な問題があります。今後、親の介護は私たち1人ひとりが背負っていくべき時代が到来します。
さて、介護は日本だけの問題ではなく、世界的な課題になっています。
その中、イタリアでは高齢者の世話をする職業をバダンテ(Badante)というそうです。主な仕事内容は食事の準備や買い物の手伝いをするそうです。
バダンテは、イタリアの高齢者介護において重要な役割を果たしているそうです。特に高齢者の1人暮らしが多いイタリアでは、バダンテの需要が高まっているそうです。
バダンテとして働く外国人の多くが、ウクライナ人であることが一般的だそうです。
イタリアには、日本のような明確な『介護保険制度』は存在せず、高齢者の介護は家族が中心となって行うという考え方が主流だそうです。
しかし、女性の社会進出や高齢者の増加により、家族による介護が困難になるケースが増えているため国や地方自治体による様々な取組が行われているとのことです。
介護サービスを現物で提供するよりも、介護者に対する現金給付が主流だそうです。1980年代から介護を必要とする高齢者に対して『介添手当』が支給されているそうです。
介護制度のないイタリアでの介護に係わる費用は、1時間あたり日本円で5,000円位だそうで、一般的な家庭で1ヶ月で60万円がヘルパーの支払いになるそうです。
現在、日本国内は40年以上年収が増加していません。その中で、今後、イタリアのように各自が介護費用として月60万円を支払う時代がやってくるかもしれません。
将来、日本の社会保険料は確実に高騰し、私たちが負担している保険料も想像を遥かに超える額が給与から引かれるでしょう。または社会保険システムが破綻し、各自で介護費用を負担して下さい、という流れになるかもしれません。
だからこそ、家族ができることは介護保険で利用せず、出来る限り介護保険が未来永劫継続できるような取り組みをすべきではないでしょうか。
イタリアのような高齢者1人を支えるために、家族がひと月に60万円も支払いができますか……。
将来のために国任せではなく家族が出来ることは、家族がやるべき時代に突入しています。
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