最近、最高裁で東京都に対して取り違えられた新生児事件による、両親を見つけることの判例が出たことは画期的な裁判でした。
約67年も前のことのため、見つけ出すことが出来るかは定かではありませんし、分かったとしても当事者は納得できるかも疑問です。
さて、香港で起こった裁判事例を挙げます。裕福な家庭に生まれたものの病院のミスで両親が入れ替わり、トラック運転手として育った男性が病院を相手取り訴訟を起こしたそうです。最終的に3800万円の賠償金を受けることとなった、という話題が注目を集めています。
当然ですが、一方は裕福で、もう一方が貧困家庭の場合は生活も一変してしまうため、将来的に両親が分かったとしても、お互いが本当の意味で幸せになることができるか疑問です。
今回の東京都で起きた事件の場合も、同じケースが考えられます。
東京都の運営していた産院で起きた取り違えでありましたが、今は存在しない産院であり、資料などがない中で調べ上げることは難しいでしょう。
私たちが子どもの頃の友人の中にも
「不思議だけど両親と血液型が違うんだ」
と言っていた者が居たことを考えると、結構ありがちなケースかもしれません。
私が生まれた頃は、裕福な家庭であれば産院で生まれているでしょう。私の場合は、お産婆さんに家で取り上げられているため間違いは起こりませんでした。
取り違えられた当事者にしてみれば大変なことであり、また育てられた家庭が貧困であったとしたら裁判を起こしたくなる気持ちも分かります。
実際は60年以上経過しているため、諦めている方も居れば、大きな病気などをしていなければ血液型も調べないケースもあったことで気付かずにいた者も居るでしょう。
それこそ戦後のベビーブームで毎日たくさんの子どもたちが誕生していた中での、当たり前にあった事件であり事故だったと思います。
(※生まれたばかりの頃だと血液型の検査結果にエラーが出る場合があるため、ある程度成長してから検査をした方が結果が分かりやすい、という話もあるようです。)
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