2025年11月11日火曜日

残価設定型ローン(残クレ)

 今、30年以上年収が上がらず国民は疲弊した毎日を過ごしています。

そんな中、いつの世も結婚した若者に子どもが生まれ、その為に念願のマイホームを購入、更に家族皆が乗るための旦那さん用の大きいワゴン車、奥さんは軽のワゴン車を購入している方は多いはずです。

 現在は30年以上前に比べ、確実に自動車の価格は2倍になっています。

価格高騰の中、自動車会社も考えた末、価格の半分のみをローン代として月々返済していく残価設定型ローン(残クレ)なるものを開発し、今では殆どの方が利用しているそうです。

 これまでのローンと違い、完済時には自分のものになった自動車も、残クレの場合、完済時には残った半分の金額を一括払いするか改めてローンを組みなおすか、或いは新しい自動車を購入しローンを継続するかの選択となります。どれを選択してもローン地獄からは抜け出せないシステムになっています。

 今、旦那さんが乗る自動車は約600万円~800万円します。

また、奥さんが乗る軽ワゴンでも約200万円はします。自動車だけで約1,000万円近いローンを毎月支払い続けなければならず、住宅ローンと同額の現金がローン支払いに消えていく現状です。

ローン支払いに追われ、約3%~4%の方が自己破産に追い込まれるそうです。

家だけでも何とかローンを続けようと選択した方は自動車のみを返却し、残価調整した後の残債のみの金額を何とか支払いして終わるのです。

 しかしながら後の祭りで、その後大多数の方は住宅も手放す結果となるようです。

今、普通に勤務している場合は、住宅ローンや自動車のローンの与信が通りやすいのが現状のため、無理しても購入できてしまうことが問題なのでしょう。

 そのような日本社会で無理をしてまで高額なものを購入してしまう方々は、たくさんいます。

住宅ローンに関しては、50年ローンなる長期な商品まで普通に取り扱いが始まっています。

冷静に考えても、これから50年もローンを毎月支払うことを選択することを考えただけでも怖いですが、現在の若者は簡単に選択します。

私が若い頃の住宅ローンの30年さえも怖かったですが、更に20年も長いローンを組まなければ購入でいない日本を考えると、景気が低迷しているからこその問題なのでしょう。

 今後、年金支給開始年齢は65歳から上がっていき、支給額さえ少なくなり、年金のみでの生活は不可能でしょう。

一生働いていかなければならない将来を考えると、住宅購入さえ難しい社会がやってきます。

一生賃貸という選択肢もありますが、住宅購入をしない生き方こそが将来の生き方になる未来がやってくると思っているのは、私だけではないはずです。

 どうか、購入は慎重に……。

住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)








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