私は注射が怖いので、予防接種をしたくないのが本音です。しかし、仕事柄インフルエンザの予防接種はしています。
この予防接種をすることでインフルエンザに掛かることはないと思っていた私ですが、実は間違いだったようです。
厚生労働省のホームページには、ワクチンの有効性はワクチンを接種しなかった人が病気に掛かる割合を基準として、接種した人が病気に掛かるリスクが『相対的』にどれだけ減少したか、という指標で示されているようです。
6歳未満の小児を対象とした研究では、インフルエンザワクチンの有効性は60%と報告されているそうです。
これはワクチンを接種せずにインフルエンザになった人が100人中30人居たとすると、30人の60%で18人はワクチンを接種していても掛かってしまうことになります。
つまり、この程度の予防効果のため、接種していても掛かってしまう人が居ることは、決して稀ではないということになります。
ではワクチン接種の本当の意味は何かというと、それは『重症化』を防ぐことが目的だそうです。
インフルエンザウイルスは口や鼻、目の粘膜から身体の中に入ります。それを『感染』といいます。
体内でウイルスが増えると発熱・のどの痛み・頭痛などの症状が出るそうです。それを『発病』というそうです。
その後に肺炎や脳症を起こして入院したり、時には命を落としたりすることもあり、それを『重症化』というそうです。
インフルエンザワクチンには、この『感染』『発病』に対する効果は、他のワクチンに比べるとあまり高くないと言われているそうです。
しかし『重症化』に関してはそれなりに高い効果があるようです。
だからこそ、特に重症化しやすい高齢者や糖尿病などの基礎疾患を持っている方に対する死亡を阻止する効果が高いそうです。
従って、インフルエンザワクチンは感染や発病を完全に防ぐものではなく、どちらかというと重症化しないようにするものだと考えて下さい。
今、コロナ以上にインフルエンザが猛威をふるい流行中です。
まだ、インフルエンザワクチンを接種していない方が居ましたら、まだ遅くはありません。重症化を阻止するために、接種しませんか……。
(※インフルエンザワクチンは、接種後効果が現れるまで大体1ヶ月くらい掛かるそうです。そのため、今から接種を行う場合は来年1月2月頃の流行に対し備えることになります。)
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