気くばりの人と言えば、皆さんがよくご存じの木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)。
木下藤吉郎の若き日のエピソードは、現在でも語り継がれている「気くばり」の一例です。
しんしんと冷え込む冬の夜、尾張の国主、織田信長が外出しようとしてゾウリに足を入れると、肌触りが妙に温かい。
「さては、従者の尻が冷えるのを防ぐために、下に敷いていたな」
と思い、控えていた部下の藤吉郎を呼びつけて叱ると、藤吉郎は
「尻に敷いてなどおりません。おみ足が冷たかろうと、懐で温めておりました」と必死の弁明をしたが、信長が「ウソをつくな。」と襟元を掴むと、胸元にくっきりゾウリの鼻緒の跡。
信長は、その気くばりに感心し、藤吉郎の出世のキッカケになった逸話は有名です。
このとき、木下藤吉郎は21歳で、信長に仕えて3年目でした。出世の芽がでるか、一生うだつの上がらぬゾウリ番のままなのかの境目で、ただ主君に寒い思いをさせたくないという奉仕の一心でゾウリを温めていた――とは、到底思えないとも言われています。
彼の気くばりには、必ず目的があり、主君の関心を勝って、早く出世したいという明確な目的があったに違いありません。
この超気くばりの、いや「鬼」気くばりのビジネスマナー本を見つけたのでご紹介します。
電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり(講談社発行)「博報堂はなぜ電通を超えられないのか」、もし興味がありましたら読んで頂ければ幸いです。
きっと、これからの人生にプラスになる一冊だと思います。
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