ロシアのウクライナ侵攻も7ヵ月が過ぎ、今ロシアでは「部分的動員令」が始まり、たくさんの人々が隣国へ脱出しているようです。同時に住民投票(ロシア編入を問う)をロシア軍がウクライナ軍による激しい領土奪還作戦に晒されている中、9月23日に急遽始まりました。東部ルクハンスク・ドネツク両州と南部へルソン州・同州に隣接するサボリージャ州の4州内のロシア占領地域で行われ、9月30日にプーチン大統領により「併合宣言」が発表されました。
欧米諸国や日本は軍事的占領地での住民投票を「目に余る国際法違反」(バイデン大統領)とし、併合は一切認めない姿勢です。
「孫氏曰く、およそ先に戦地をおりて敵を待つ者はいっし、後れて戦地におりて戦いにおもむく者は労す。ゆえに善く戦う者は、人を致して人に致されず。」
戦場にいて敵を待つ軍隊は楽に戦えて、後から戦場にやって来て戦いにのぞむ軍隊は苦戦するのです。それだけに、戦い上手な者は自分が主導権を握り、相手を翻弄し、相手に翻弄されることがないのです。
戦いはもちろん、何事おいても物事を有利に運びたいと思ったならば、自分のペースに相手を巻き込むことが大切だと孫子は言っています。自分が有利な条件を引き出すためにはまず先に動いて、自分が主導権を握れるような状況を作っておくことが肝心です。
今、ロシア軍はウクライナ軍に攻められ後退し、ロシアからの兵士の動員を待っている状況です。今後、ロシア国内では「全動員令発令」がされるのも時間の問題だと言われています。
「孫子の兵法」から考えたロシアは「進も地獄、退くも地獄」としか言えない状況でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿