YBS山梨放送によりますと、新型コロナウイルスの感染者に山梨県が貸し出しをしている血中酸素濃度測定器(パルスオキシメーター)が5千個以上返却されていないことが、県への取材で分かったそうです。
パルスオキシメーターは指に取り付けて血中の酸素濃度を測る機器です。新型コロナ感染者が自宅療養を始める前に、県が無償で貸し出しているようです。貸出時には、切手などが貼られた返信用の封筒も同封されているそうです。しかし、県が保有する1万9581個のパルスオキシメーターのうち、令和4年10月18日時点で5617個が貸出期限を過ぎても返却されていないようです。
県によると、「自宅療養者に対して3万円の給付金を出していた7月上旬までは返却が給付金支給の条件だったため、ほぼすべてが返却されていた」ようで、給付金支給終了後から返却率が低下したそうです。県の担当者は「次の患者も使用する大切な備品なので、まだ家にあるという人は必ず返却してほしい」と呼び掛けています。
パルスオキシメーター、1万9581個のうち5617個が返却されていないということは約28%、大体全体の四分の1の人から戻っていないことになります。今後、返却されない場合は不足分を購入することになりますし、返却のお願いなど必要以上に費用が掛かりますよね。
残念なことに3万円給付時は全て返却されていた、という事実を考えると笑い話ですよね。借りたものを返せない人が増えてきている状況を考えると、寂しいとしか言えません。
もし、あなたがお付き合いするとしたら借りたものを返す人と返さない人、どちらの人とお付き合いしますか? 答えはみな同じだと思いますが。
これから物価が上がり社会が不安定になり、貧困の差がますます広がります。そんな混沌とした世の中だからこそ、人から借りたものを返さない人が増えていくことが予想できます。昔のように人と人とが協力しあい、困っている人が居たら助けていた社会は何処へ行ってしまったのでしょう?
国では自助、共助と言いながら、流れは確実に自己責任の時代に向かっています。
最後になりますが、パルスオキシメーターを返却されていない方は、必ず返却をお願いします。
山梨県/新型コロナウイルス感染症の無症状者等に係るホームケアについて
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