2022年11月19日に軽自動車を運転中に、歩道を歩いていた女性(42歳)をはねて死亡させた疑いで逮捕されたのは、福島市に住むA容疑者(97歳)でした。
軽自動車は川村さんをはねた後、他車3台に相次いで衝突し、A容疑者を含む5人が軽い怪我をしました。
A容疑者の息子は「これまで事故を起こしたことはありませんでした。」と話しているようです。また、警察によると運転免許を更新する際の検査では、認知機能に問題なかったようです。
97歳のA容疑者が「運転する理由」については、全国的、特に過疎地では交通インフラがなく高齢者による買い物、通院などには絶対に必要な足となっているのが現状です。自動車を運転時、「この高齢者、大丈夫かなあ?」と思われる方は、たくさん見かけます。
このような事故が起き、報道されるとますます、高齢者の免許返納の声は高まっていくでしょう。
90歳過ぎても私たちと変わらない健康で元気な方もいますし、60歳の若い方でも認知症といった症状で様々なサービスを受けている方もいますので、一概に「また高齢者が」と一人歩きしてしまうことには危惧しています。
本当であれば、A容疑者の息子さんの「これまで事故を起こしたことはありませんでした。」ではなく「高齢で事故を起こす可能性が高いからこそ、何故免許証の返納を勧めなかったのかな。」と思うのは私だけでしょうか。
毎日、高齢者によるブレーキとアクセルの間違い事故、逆走による事故など報道されています。今後、この様な事故はますます増えていくでしょう。これから国が超高齢化社会に向けて、高齢者が起こす事故について一歩踏み込んだ形で検討を進めて頂きたいものです。
そして、まず高齢者家族が免許証返納を勧め、また返納後の買い物、通院等の最低限サポートをすることが、事故を防ぐ一番の策だと思います。また、地域によっては巡回バス、タクシー、ボランティアによる買い物代行サービスなどがあると思うので、家庭内での対応が不可能な場合は一度、お近くの行政機関で相談してみて下さい。
まずは、「高齢者の免許証返納を家族が勧めること」です。
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