何年か前に国会議員はじめ芸能界の一部に国民年金の未納者がいて、社会問題となりました。辞任や芸能界を干されるほどの社会問題化した時期があり、新しく国会議員になる者に、まだ未納者がいたとは驚きです。
元歌手で俳優であった日本維新の会所属の中条きよし(76歳)が、年金未納の疑いがあるとこが「週刊文春」の取材で分かったそうです。未納額は750万円で、期間は数十年も及びほぼ未納状態だったそうです。
2022年11月15日の参議院文教学委員で自身の新曲やディナーショーを宣伝する発言をし、批判を浴びました。その際は「大変申し訳なく思っている。宣伝と受け取られたのならば不適切であった」と謝罪。党からも厳重中処分を受けたばかりでの、年金未納が発覚してしまいました。
日本年金機構の関係者によれば
「中条さんが当選した数日後、日本年金機構の職員が公的年金の未納部分を支払うように、事務所に連絡。その後も催促したのですが、結局支払ってもらえなかった」
とのことです。
「2022年度の老齢基礎年金の満額は77万8,000円ですが、中条さんは未納の約750万円と天秤にかけ『年金なんていらない。払わない』」
と主張しているそうです。
また、日本年金機構の担当者が
「国民年金の第88条は、国民年金への加入を国民の義務と位置付けています。年金は個人が一定の積立を行い、それを老後に受け取るという趣旨のものでなく、現役世代が納付した保険料で、その時代の年金受給者の生活を支えていくという仕組みです」
と説明しています。さらに警告として
「国民年金法第96条に『督促及び滞納処分』という条文があり、保険料を納める能力がありながら納付がない場合は催告状を送付され、それでも納付しない方には督促状を郵送。完納の見込みが立たない場合には財産を差し押さえる」
と付け加えています。
中条氏の携帯に電話とメールをしたが繋がらず、返信もないため事務所を通し質問したところ、事務所担当者が「党本部の確認待ちです。党の担当者に確認がないとお答えしてはいけないと言われております」と答えたようで、そこで党本部に確認すると「党の許可や確認は必要ありませんし、回答を止めている事実はなく、中条さん個人が答える問題なので、本人に聞いてほしい」と真っ当な返答があり、結局、中条さんの事務所からは期日までに回答がなされなかったようです。
今、国会で年金の支給開始年齢の引き上げ、納付年齢期間の延長など議論され、国民が痛みを伴う状況がそこまでやってきています。そのような中、参議院議員である中条きよしによる年金未納事件はただでは済まされないでしょう。当然、日本維新の会も問われるであろうし、本人の辞任も必要になってくるでしょう。
ちなみに、参議院6年間の歳費は3億6,000万~4億2,000万円だそうです。未納年金も支払いできないような議員は、議員としての資格はないと思います。
「即、辞任」を……。
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