私たちが学生の頃には、アパート暮らしの友人宅へ行くと「風呂なし物件」は当たり前のようにありました。令和になった現代でも結構な数の「風呂なし物件」が存在するようですが、私が住んでいる田舎では銭湯がないので考えられません。
昭和の時代に建てられたお風呂が付いていない貸賃物件、いわゆる「風呂なし物件」が今、若者たちから注目されているようです。背景には家賃の安さだけではなく、令和の若者に何か“刺さる魅力”があるようです。
都内では、一律ワンコインで楽しむことができる銭湯があり、東京荒川の銭湯には高齢者に交じり、多くの若い人たちの姿があるようです。入浴中の若者男性によると
「ゆっくり考え事ができるので、家でも考え事ができますけど。銭湯だと水風呂と繰り返し入ることで、結構リセットされる」
とのこと。風呂なし物件に住むAさん(26歳)は
「家賃も安いし、上京するならここでいいかなっていうのと。元々、銭湯が好きだったので良いんじゃないか」
と思ったそうです。2年前に上京し、これまで風呂なし物件で生活中だとか。練馬駅まで徒歩10分の好立地。6畳1間にキッチンが付き、家賃は月に32,000円。周囲の「風呂あり物件」と比べると、およそ半額だそうです。
「築50年とか60年になると思うんですけど。昭和レトロとかが好きなので、むしろ木の感じも気に入っていて。マイナスイメージは特になかった」
というお話も。今後、このような若者がますます増えていくのでしょう。
私もお風呂よりは銭湯が好きで、不思議と同じ温度のお風呂に入っても銭湯の方が身体の疲れも取れ、入浴後の牛乳の美味しさはたまりません。そのため「風呂なし物件」に住んでいる若者の気持ちが分かる気がします。
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