米国消費者製品安全委員会(CPSC)はブルーバーグのインタビューで、呼吸器系などに健康被害を引き起こす可能性のある汚染物質を発生させるガスコンロの禁止を検討している、と明らかにしたそうです。
アメリカでは、約4割の世帯が天然ガスを利用したガスコンロを使用しているそうです。
米シンクタンク(Institute For Policy Integrity)によると、ガスコンロは高いレベルの二酸化窒素や微粒子状物質を排出するとのこと。使用中に適切な換気を行わない場合は、米環境保護局(EPA)と世界保健機関(WHO)が「有害」としている基準に達するため、様々な健康問題への影響が指摘されているそうです。
また、国際環境研究公衆衛生ジャーナルが2022年12月に発表した調査によると、アメリカの現在の小児ぜんそくの症例中、約13%がガスコンロに起因する可能性があると発表しています。
私たち日本人は、最近ではオール電化の住宅も増えていますが、まだガスコンロを使用している場所も多いと思います。ガスコンロを使用中は換気扇を使用しますが、適切な換気が出来ないと「有害」などと知っている人はいないと思います。
CPSCは
「現時点ではガスコンロに関する規定は提案しておらず、今後どんな動きがあるにしろ長い家庭を経ることとなる。これから国民の意見やデータを集め、ガスコンロの潜在的危険性について、解決策を提案したい。また、自主的な基準を定める団体と協力して、ガスコンロの排出物質やその危険性について分析したい」
と述べたそうです。
これも自動車業界のように、突然電気自動車へ移行するようなことがあったので、このガスコンロの件も、突然何時から使用禁止、なんてことも将来考えられると思います。その前に日本もガスコンロの有害性を公表し、適切な使用方法(必ず換気を行う等)の注意喚起をして頂ければ、小児ぜんそくで苦しんでいる子どもたちを減らせるかもしれませんね。
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