2023年1月19日木曜日

マジソン・バッグ

 私が子どもの頃に、お兄さんやお姉さんが持っていたカバンで、どうしても欲しいものがありました。そのカバンが最近、昭和の大ヒット商品としてインターネットで紹介されていました。

 それは「マジソン・バック」です。

昭和40年~50年代に一世を風靡したほどのバックだったそうです。大手バックメーカーのエース株式会社が手掛けた「MASISON SQUERE GARDEN(マジソン・スクエア・ガーデン)」通称マジソン・バック(伝説のバック)には数々の秘密が隠されていたようです。

 マジソン・バックが誕生したのは1968年(昭和43年)、私が1歳の頃です。

新宿の伊勢丹から「スポーツ売り場のオリジナル商品を作ってほしい」と依頼を受け、開発されました。1968年春から伊勢丹で販売が始まりましたが、売上が良くなく、すぐに取り扱いは終了したそうです。

しかし、同社では関西エリアの客層をターゲットにし再販を試みたところ、新しい物好きな神戸っ子たちの琴線に触れたようで一躍ヒット商品になりました。評判は口コミで広がり、関東では横浜、横須賀から売れ始め全国の女子高生が注目。通学用のサブバックと使用され始めたのが、大きなきっかけだったようです。

 また、あまりの人気で今上天皇陛下徳仁様もお持ちになられていたそうです。しかも、マークなしの特注品だったそうです。

 私が購入したのが、物心のついた中学生の頃だったことを考えると、何とも長期間に及ぶ大ヒット商品だったことが分かります。類似品を含め、約2000万個が売れたバックだったようです。多分、今考えれば、私が購入したバックは偽物だったのではないか、と思います。

 今でも時々持っている人を見かけることがありますが、ついつい中学生時代の思い出に浸れる瞬間でもあります。懐かしい……。


0 件のコメント:

コメントを投稿

やっぱりね!

 私が危惧していた公務員の「非正規(会計年度任用職員)」が全国的に増えているそうです。特に職員の半数以上が「非正規」という自治体が大阪府内で増えているそうです。  大阪労連などが今年5月に府内の全ての自治体を対象にアンケートを取ったところ、職員の半分以上が非正規だと回答した市と町...