京都北部の京丹後市(きょうたんごし)は、100歳以上の割合が全国平均の3倍以上の長寿地域として知られているようです。この地域に長寿の人が多い理由を探るため、京都府立医科大学による大規模な疫学調査が5年前から行われていたようです。
調査の結果、酪酸菌(健康長寿な方々に多いとされる菌)が多く、共通して野菜や果物、果実、豆類を多く摂っていることが明らかになったようです。
「どの食材が酪酸菌を増やしているのかは、まだ分かっていませんが、野菜あるいは豆類や果物など、食物繊維の摂取というのが長寿の背景にあるのかなと思います」
と調査にあたった京都府立医科大学の高木智久准教授から説明があったようです。
実は酪酸菌が生み出す酪酸は、細胞エネルギーとして吸収される際、腸内の酸素を消費するそうです。その結果、酸素の少ない腸内環境を好む菌が増えやすくなり、腸内の多様性に貢献することになるのではないか、と考えられているようです。
このことから摂南大学ラグビー部の部員たちは、食事の改善と、豆由来の食物繊維を含んだサプリメントを摂取したところ、2週間で腸内環境のバランスが良くなったと言います。
持続して生活習慣を変えていけば、腸内環境が次第に改善されていくのが分かったのです。
自分の身体ひとつでは生きられない私たちが、健康で長生きするためには、体の中の小さな「相棒」とのお互いに快適な共生関係を築いていくことが大切だと、京都府立医科大学の内藤裕二教授は考えているようです。
「まず、自分の腸内を知ることからスタートして、そのためには、何を食べるかが大事で、それだけでなく、筋力を維持したり、生活リズムを整えたり、トータルに健康長寿に向けて色々な戦略を考えなければなりません。便利さも必要ですが、現代における、多様性のある腸内細菌を作る方法をこれからも提案していきたい」
と内藤教授が話されていたそうです。
やはり、健康に長生きするには腸内環境を整えていかなければいけないようですね。
まずは野菜に豆類、果物です。それと、適度な運動ですね。
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