3月8日は国際女性デーです。
国際比較調査では、最も寝ていないのは日本の女性という結果が出ているようです。特に寝ていないのは、40代から60代の女性だそうです。
2021年版の経済協力開発機構(OECD)の調査では、33ヶ国中、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と最短だったようです。そして、男性より女性の方が13分短く、これは日本を含む6ヶ国だけの傾向だったようです。
2020年のNHK放送文化研究所の「国民生活時間調査」でも同様の傾向が見えたようで、40代では平日の睡眠時間は男性が6時間58分、女性が6時間53分だったそうです。休日はさらに男女差が大きく、男性が8時間23分、女性が7時間46分だったようです。
指摘されるのが家事負担の重さで、たとえば国の2021年の社会生活基本調査で6歳未満の子どもがいる共働き夫婦の家事関連時間を見ると、妻は6時間33分で、夫は7時間55分だったようです。
広島大の平田道憲名誉教授(生活経営学)は
「外で仕事をする妻も増える一方なのに、日本の夫の家事労働時間は先進諸国と比べても、まだビックリするくらい短い」
と指摘しています。妻が起床時刻を早くしたり、就寝時間を遅くしたりして家事時間を捻出しているのも事実のようですね。
私は20年以上前、町(現在は合併し市)の頃に「男女共同参画のボランティア」として、男女が政治的・経済的・社会的及び文化的利益を均等に享受可能で、男女共に喜びも責任も伴いつつ個性と能力を発揮できる社会、またはそれを目指すこととし、1999年(平成11年)6月23日公布・施行の「男女共同参画社会基本法」を基本とする社会政策の啓発活動で、近隣市町村へ劇をしながら伝えることをしていました。しかし、現在でも何も変わっていないことに危惧しています。
未だかつて、女性の社会進出は進んでいませんし、家庭内での夫による家事の協力も少なく、睡眠時間の少なさからも女性の社会進出を阻害していることが分かります。
現在、日本が抱えている「少子化」「女性の社会進出」を阻害している根底にあるものは、男性より女性の睡眠時間が少ないことに原因があるのかもしれません。
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