私たちが学生の頃は「受験地獄」と言われるほど競争は激しかったです。
1980年11月、受験勉強に疲弊した青年が金属バットで両親を殺害する事件も起きた時代でした。この青年は大学受験の二浪をしていて、最初(現役時代)の受験は1979年の春。同年の大学入学希望者は63万7000人で、大学入学者は40万8000人で、差引22万9000にん(35.9%)が不合格になった年でした。
近年では本当かと疑いたくなるくらい、不合格者が少なくなっているようです。
不合格者のピークは1990年で、入学志願者88万7000人のうち39万5000人(44.5%)が不合格になっていたのです。その後は不合格率は急激に下がっていき、2000年には20%、2008年には10%を割り、直近の2022年春にはわずか1.7%までになったそうです。
まさに「大学全入学時代」の突入であり、1990年代初頭の「受験地獄」とは何だったのだろう、と思います。
今後、超少子化を迎えます。
現在、国公立などの大学は統廃合が進んでいますが、私立大学は特に統合することは難しいと思われますし「淘汰」される時代は必ずやってきます。
当時、受験戦争を勝ち抜いた学生たちは大手企業などに就職し、その時は将来が保障されていたでしょう。今、社会が変わり受験戦争を勝ち抜いてきた学生たちは、どうなったでしょう。きっと、企業のリストラ、最悪は企業倒産による転職か無職の方がたくさんいると思われます。
当時は「受験地獄」を経験し、今は「毎日が地獄」という地獄から抜け出すことのできない時代に生まれてしまったのでしょう。
これからは、大学に行かずに生きてゆく人生も、選択肢の一つではないでしょうか。私たちがこの世に生まれ、毎日を楽しく生きていける人生を進んでほしいものです。
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