一人っ子政策の影響や経済的な問題から、今後急速な少子高齢化が進む見通しの中国で、未婚の女性には許されていない人工授精で子どもをもうけたシングルマザーがいます。
従来の考え方には縛られず、子どもを産みたいという願いが強かったようです。
中国では、2023年2月5日から始まる日本の国会にあたる「全人代」において、世界1位の人口を誇る大国でも、今、意外にも「少子化問題」がテーマの一つとなっているそうです。
中国の杭州市(こうしゅうし)で活躍する李雪珂さん(33歳)は、200万人のフォロワーを持つ人気のインフルエンサーです。3人の子どものために故郷を離れたようです。
李さんは
「29歳になって結婚相手が見つからなかったので、思い切って『人工授精』で赤ちゃんを授けてもらおうと思った」
とのことでした。中国国内では「未婚女性への人工授精」は禁止。そのため、李さんはタイで精子提供を受け、三つ子を出産しました。
故郷で悪い噂や誹謗中傷が広がるのを恐れ、大都市の杭州市へ移り仕事と子育てに奮闘中だそうです。「自由に生きる」ことを選択した李さんですが、仕事と子育ての両立は大変で、自宅に戻ってからも大暴れ。子どもたちが寝静まった後に仕事の準備をしてから、午後9時を過ぎたところで本業のライブ配信を始めるようです。
李さんは「未婚女性への精子提供」が認められ、さらに「自由な生き方」を選択できる環境がもっと広がってほしい、と願っているようです。3人の子どもを育てるシングルマザーの李さんは
「私の考え方に賛成する人は、以前はそれほど多くいませんでした。しかし、自分の考えを皆に話すようになって、最近は私のような生活スタイルが皆さんに理解されてきたと思います。」
と話していたそうです。
中国は厳しい国なので「全人代」において「少子化問題」がどのように検討されるか、想像もつきません。それでも、今後の超少子化への道筋は必ず立てるでしょう。
日本では、何十年も将来の少子化について起爆剤ともいえる政策を打てずに、これまで来ました。諸外国のように、結婚に囚われない女性の生き方として、シングルマザーで出産できるように、国がバックアップをできる政策をつくる。
それが、将来の超少子化に対して、一助になるかもしれません。
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