私たちが結婚した頃は、よく「産めば意外とどうにかなる」と言われたものです。
しかし、その言葉も死後のようです。
出生数が80万人を割る中、厚労省は
「50年後に日本の人口が8000万人台に突入する」
との予測を発表し、もはや少子化対策は待ったなしの状況になりました。
そのような中、SNSでは「子どもは贅沢品」という声が増えているようです。その背景には、子どもを育てるために3,000万円から4,000万円必要という背景があります。現実のところ、賃金が上がらず物価だけが上昇している現状を考えると、ますます「子どもは贅沢品」という声が増えていくでしょう。
Twitterでは
「今の生活で子どもを作るとは無理ゲー」「もはや産んだら子どもが不憫なレベル」「子どもを産んだら負け組」「政府は本腰入れて少子化対策やれよ!」
と。考えてみれば納得の投稿です。
政府は異次元の少子化対策を進めているようですが、世間の反応は厳しく、3月に岸田総理は
「2030年代に入るまでの、これから6年から7年が少子化傾向を反転できるかのラストチャンスだ」
と述べたようです。裏を返せば、少なくとも8年後には日本の将来の結果が分かってしまうようで、怖さもあります。
子育てにはやはり、お金の問題を避けて通ることはできません。
『子育て支援の経済学』(日本評論社)の著書で、育児や教育政策などの経済分析が専門の東京大学大学院・経済学研究科教授の山口慎太郎さんは
「非正規雇用が増え、物価も上がっている。そういう状況で結婚する、子どもを持つということについて少し躊躇してしまうのはむしろ自然だ」
という見方を示しています。
さて、このような現実の中、遅くも8年後には日本の将来の行く末が分かってしまいそうです。この8年間で、私たち国民1人ひとりがどのような答えが出ようとも、将来に渡り生きていける基礎を作ることが大切になってくるでしょう。
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