また、画面には一切姿を見せない「おしゃべり」と称されるナレーション役が、身近にあるものを使って工作の説明や2人の通訳を行いながら進行していく、不思議な番組でした。
番組の基本的な流れは、退屈したり遊びたがっているゴン太くんのために、ノッポさんが思いつくまま即興のように遊び道具を制作。中盤ではそれらで楽しくごっこ遊び等を行い、クライマックスでは段ボールとガムテープで大きなおもちゃを作り出すというものでした。
当然、1967年生まれの私は、大変お世話になった番組でもあり、また、番組内で制作した遊び道具を真似して作ったのも良き思い出です。
最終回では、それまで20年間「無言」を貫いたノッポさんが「あーあ、しゃべっちゃった」と話したことは大きな話題になったそうです。
ノッポさんは、ハリウッドのミュージカル映画俳優のフレッド・アステアが好きで、タップを踏みながらのパントマイムをやりたかったそうです。しかし、たまたま出演した『できるかな』がブレイクしてしまい長寿番組になったようです。
番組終了後は、絵本・児童文学作家として活動し、50冊以上を上梓し、2006年には「みんなのうた」で「グラスホッパー物語」が大ヒットし、番組初の4ヶ月連続放映となり、歴代の作中、第2位の人気となったそうです。
また「とにかく子どもが好き」で、子どものことを「小さなひと」と呼び、常に“対等な人間”として接していたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿