経営破綻したのは、同省無錫市(むしゃくし)、華西村(かせいそん)の複合企業「華西集団」。借金返済の負担が深刻な財政悪化をもたらしたことから、人口の3万人ほどのこの村の委員会は自力での事業継続を断念しました。
この村はかつて貧しい農村で、食品や金属加工など村ぐるみの企業経営に乗り出し、工業化に成功。共産党の改革・開放政策の下で事業を拡大したそうです。1990年代には数十社からなる華西集団に成長し、巨万の富で村の財政は潤いました。
村民には豪華な一戸建て住宅とマイカーが支給されるなど、村の生活基準は飛躍的に向上したそうです。かつて農村が広がっていた村には72階建ての超高層ホテルが建設され、中央政府も「モデル農村」と賞賛し「中国一裕福な村」として国民の羨望も集めていたそうです。
しかし、2010年以降、中国国内各地で経済が発展したことで村の産業の優位性が失われたそうです。金融や石油化学、海運などにも進出をするも、いずれも振るわず、過剰投資で負債は4,000億元(約8兆円)に膨らみ、近年は債務危機の噂が絶えず、華西集団が販売した金融商品を巡り、取り付き騒ぎも起きていたようです。
このところ、中国国内では、このような債務超過を抱えている地方自治体や企業集団が増加中とのことです。もはや中国の経済は急転直下で、何時何が発生してもおかしくない状況にあるようです。
その時には、日本も影響を受けることは間違いないでしょう。怖い、怖い……。
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