今、異例の流行が続いているインフルエンザですが、処方箋を受け付けている薬局では、咳止めなどの薬が不足し、対応に追われているそうです。
他にも血圧を抑える薬も在庫が全くなく、処方箋を受け付けることが出来ずにいる薬局もあり、処方箋を持ってきた方には他の薬局に行ってもらうこともあるそうです。
実は、こんな状況が国内では2~3年続いているそうです。そんな中、インフルエンザやコロナが拍車を掛け、さらに薬不足の状況は、日を追うごとに悪くなっているようです。
そもそも、薬不足の発端は3年前に遡ります。ジェネリック医薬品メーカーの『小林化工』が製造した水虫の治療薬に、睡眠導入剤が混入していたことが始まりでした。その後、各社の自主点検などで、製造工程で不正が横行していたことが次々と発覚し、今も生産が回復していないメーカーがあることが、ジェネリックを中心に薬不足が続いている一因だそうです。
各メーカーが新しい製造ラインを作るとなれば、施設投資も必要ですし、その製造ラインを都道府県がチェックするため、薬の製造までに半年から2~3年は掛かる上、利益が読めないこともあり、メーカーは二の足を踏んでいるそうです。
今後の対策としては、今も一部メーカーでは品質の問題が改善されていないので、それに対して、早期に具体的な改善策を出すことでしょう。それに加え、製造ラインが不足しているなどの問題に対して、設備投資を支援する等、国が積極的に関わる必要があるでしょう。
このままですと年末に向けて、インフルエンザやコロナに感染する人がますます増えていくことが予想できます。国が国民の生命・財産を守るために何処まで踏み込んだ対応をしてくれるのでしょうか。
これまた自己責任なのでしょうか。
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