2024年1月22日月曜日

2対6対2の法則

 アリは女王アリをトップとしてコロニーを形成しています。勿論、働き者のアリがこの女王アリのコロニーを守っていると思いきや、実は私たちが想像していた働き者のアリは一部しかいないようです。
 コロニー内のアリの2割が365日24時間休みなく働いている私たちが知っている働きアリです。6割のアリは労働基準法を守って定時上がりの週休二日制、かつ1年間で有休完全消化をするアリです。残りの2割が出勤してもイスに座って勤務時間内は仕事もせずにパソコンで動画を観ていて定時上がりのアリだそうです。

 この2対6対2の法則から言えることは、私は全てのアリが働き者だと思っていたことは間違いで、本当の働き者のアリはコロニー内には2割しかいないことを突き止めた研究結果があるようです。
 このアリの研究から、2割の働き者のアリだけを集めてコロニーを形成した場合、面白い結果が出たのです。働き者のアリだけを集めた中から、2対6対2の法則に分かれてしまい、通常のコロニーと同じ形になってしまうそうです。
また、逆に全然働かないアリの2割を集めてコロニーを形成した場合は、最悪の結果になると思われがちですが、やはり2対6対2に分かれてコロニーを運営できるそうです。
 結果としてコロニー内で緊急事態が発生し、働きアリの2割とまあまあ働いている6割のアリが絶滅してしまったとしても、今まで遊んでいた2割のアリの中から2対6対2に分かれてコロニーの維持ができるそうです。
 何故、今まで働かず遊んでいたアリが突然働き者のアリになれるかは、アリの脳の遺伝子に組み込まれている因子が緊急事態を察知し、活発化しすぐに作業に取り掛かれるそうです。

 アリの話から私たち人間界のコロニーも2対6対2の法則で成り立っているようですが、実はアリと違い脳の遺伝子の中に仕事ができるような因子がありません。そのため、仕事の出来ない2割の人は、どうあがいても仕事が出来ないそうです。私たち人間界の組織が上手く回る法則は、違った意味で2対6対2が丁度良いそうです。
 残念ですがアリと違い働き者2割の仕事の出来る人のみを集めた会社を作ったとしても、こればかりは上手く行かないのが人間界の難しいところです。
 結論として、アリは高度な生き物で、今働いていないアリであっても緊急事態が発生した時は、必ず働き者のアリになることができるため、全てのアリは働き者と言えるでしょう。
私たち人間も脳の中に働き者の遺伝子の因子が組み込まれていれば良かったと思うのですが……。
 残念です。

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やっぱりね!

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