2024年2月2日金曜日

救急車搬送「入院なしだと7700円」

 以前より救急車の使用方法について議論されていますが、三重県松阪市は入院に至らなかった場合7700円を徴収することを決めたようです。背景には全国的に問題になっている不要不急の通報増加が根底にあるようです。

 総務省がまとめた最新データでは、全国の救急車出動件数が2022年の段階で過去最多の723万件を記録したそうです。

 今回、三重県松阪市では2022年、緊急搬送後に入院に至らないと判断された軽症のケースが56.6%と半数だったことが判明しました。この状況が続けば助かる命が助からなくなる事態が発生するため、今回の決断になったそうです。

 2024年6月1日から救急車で病院に搬送後、入院とならなかった場合、1人当たり7700円の支払いを求めることが決定しましたが……。医療機関の機能分担を推進することを目的に作られた「選定医療費」という制度で、国が定めた制度を松阪市は適用範囲を広げて対応するそうです。

 この決定で支払いの対象になるのは、市内の総合病院で入院や手術が必要な重症患者などを24時間体制で受け入れてくれる病院のみだそうです。ただし、紹介状を持っている場合や入院しなくても緊急搬送が必要だったと医師が認めた場合は、支払いの対象外だそうです。

 世界的にみると救急車を所要した場合、当然な支払いです。全国的に見ると三重県松阪市が初めての取り組みとなります。最初はたくさんのクレームが来るでしょうが、毅然とした態度で7700円を請求して、とり続けてほしいものです。今後、全国的に救急車使用時には支払いが発生するのが当たり前になってくるでしょう。

 結果として、助かる命が助からない状況が少しでも減少していくことを願わずにはいられません。この流れの一番は、社会保障費の高騰が原因ではないかと私は思います。

理由は何であれ、私たちにメリットは大きいはずです。

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