このところ大阪万博に対して、作業員不足、部材の高騰、何といっても能登半島地震復興が先との理由から
「延期せよ。」「中止せよ。」
と国民の声が上がっている中、岸田首相は
「延期も中止もない」
と断言しています。しかし、実際は 2025大阪・関西万博をめぐり、会場建設を担う現場からは悲鳴が上がっているようです。
万博は「いのちの輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げているようですが、実は現場関係者は命を削り作業を行っているようで、正直ほとんどの現場関係者は「延期」を望んでいるようです。
現状、自前でパビリオンを用意する国は約60ヶ国あり、今から着工してもギリギリで間に合うかどうかの状態だそうです。それにもかかわらず、着工に必要な詳細の設計が完成しているものは半分以下で、三分の一は設計すらできていないそうです。
また、海外パビリオンは各国の設計担当者が作成したものを日本の建築基準に合わせて作り直す必要があり、どうしても準備に時間が掛かるそうです。
現在、タイトな日程を強いられている中で、既に設計関係者も施工関係者も夜通しの作業を余儀なくされており、多大なストレスを抱えている状況のようです。
4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が課される上、既に現場関係者は疲労困憊に、納期の遅れている中で残業規制の板挟みにも陥っているようです。
この状況を考えると
「少なくとも半年は延期してほしいし、このままでは会場建設に携わる人員の事故や自殺に繋がる恐れがあると危惧しているうえ、4月からは各種パビリオンの本格着工が予定されておりますが、会場である夢洲は搬入・搬出用の車道が片側1車線に限られているばかりか、上下水道・電気などのインフラも整っていないなど、どう考えても異常事態」
と関係者は危惧しているようです。
東京五輪の準備でも過労自殺を含め建設現場の作業員4人が亡くなっていたそうです。
今、予定通り開催することが目的になっていますが、十分に現場の状況を検討した中で、「延期」することも必要ではないのでしょうか。特に日本人は予定通り進めることを美徳としている民族です。
世界中には時間にルーズな民族がたくさんいますし、他国の万博では開催日が過ぎても建設途中のパビリオンがいくつもあるようです。
一番大事なことは時間(期日)を守ることを優先しすぎて、死亡者がでないように開催することだと思います。
死亡者がでないようにすることこそが、万博のテーマである「いのちの輝く未来社会のデザイン」であると思いますが……。
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